100均のイヤホンはiPhone 16で使える？失敗しない選び方とおすすめ紹介！

この記事では、iPhone 16で100均のイヤホンや変換アダプタは使えるのか、失敗しないための選び方を詳しく解説します。

iPhone 16に機種変更したものの、イヤホンジャックがなくて今まで使っていたイヤホンが接続できず、困っている人も多いのではないでしょうか。

Apple純正の変換アダプタは値段が高いため、ダイソーやセリア、キャンドゥといった100均で安く済ませたいと考えるのは自然なことですよね。

しかし、100均で売られているタイプCの有線イヤホンや変換アダプタは、iPhone 16で使えないものが多く、選び方を間違えると「安物買いの銭失い」になりかねません。

結論、100均製品でもiPhone 16でイヤホンを使うことは可能です。

ただし、必ず「DAC」というチップを内蔵した製品を選ぶ必要があります。

100均の製品は、急にイヤホンが必要になった時や、とりあえず音が聞ければ良いという場面では非常に役立ちます。

一方で、毎日使うのであれば、少し予算を足して信頼性の高いApple純正品などを購入した方が、音質や耐久性の面で満足度が高くなるでしょう。

以前のiPhoneで使っていたライトニング端子のイヤホンは、残念ながらiPhone 16では直接使えません。

今回の解説を参考に、iPhone 16で100均イヤホンや変換アダプタを賢く選んで、快適な音楽ライフを送ってくださいね。

iPhone 16のイヤホンは100均で使える？

まずは、iPhone 16で100均のイヤホンや変換アダプタが使えるのか、その条件や選び方について詳しく見ていきましょう。

冒頭でお伝えした通り、100均で販売されている製品でも、iPhone 16で有線イヤホンを使うことは可能です。

ただし、製品パッケージをよく見て、iPhone 16に対応した正しい製品を選ぶ必要がありますね。

そもそもiPhone 16にイヤホンジャックは無い

まず大前提として、最新のiPhone 16シリーズには、3.5mmの丸いイヤホンジャックは搭載されていません。

iPhone 7以降のモデルからイヤホンジャックは廃止されており、Appleは薄型化や耐水性能の向上、そしてワイヤレスイヤホンであるAirPodsの普及を推し進めてきました。

そのため、充電やデータ転送に使うポート（iPhone 16ではUSB-Cポート）から音声をデジタル出力する仕組みに完全に移行しています。

昔ながらのイヤホンをiPhone 16に直接挿して使うことはできない、と覚えておきましょう。

また、iPhone 16の製品パッケージには、イヤホンや変換アダプタは同梱されていないため、有線イヤホンを使いたい場合は自分で用意する必要があります。

Appleが環境への配慮を理由に、2020年のiPhone 12シリーズ以降は充電器やイヤホンの同梱を取りやめているためですね。

使えない変換アダプタに共通する原因

100均の店頭で「USB Type-C イヤホン変換」と書かれた製品を見つけても、iPhone 16で使えないケースがよくあります。

使えない製品に共通する原因は、iPhone 16が求める音声信号の変換機能を持っていないためです。

iPhone 16はUSB-Cポートから「デジタルの音声信号」を出力しますが、イヤホンが音を出すためには「アナログの音声信号」が必要です。

安価な変換アダプタの多くは、単に端子の形を変えるだけの「線」でしかなく、デジタルからアナログへ信号を翻訳する機能が入っていません。

例えるなら、海外の映画を字幕なしで見るようなものです。映像（データ）は流れてきても、言葉（アナログ信号）が分からないため内容を理解できません。イヤホンも同様に、翻訳機がないと音を再生できないのです。

一部のAndroidスマートフォンのように、スマホ本体に信号を変換する機能があれば問題ありませんが、iPhone 15以降のモデルにはその機能がないため、変換機能を持たないアダプタを接続しても無音のまま、というわけです。

変換の鍵となるDACチップとは

iPhone 16で有線イヤホンを使うために必須となるのが、「DAC（ダック）」と呼ばれるチップです。

DACは「Digital to Analog Converter」の略で、その名の通りデジタル信号をアナログ信号に変換する役割を担っています。

まさに、iPhone 16とイヤホンの間で音声データを翻訳してくれる、超小型の通訳のような存在ですね。

このDACチップは単なる配線ではなく、れっきとした電子部品のため、DACを搭載した製品は非搭載のものより価格が高くなります。

100均で変換アダプタを選ぶ際は、パッケージに「DAC内蔵」や「デジタルオーディオ対応」、「スマホ用」といった表記があるかどうかを必ず確認しましょう。

DACを内蔵している製品は、内部に専用のチップが入っているため、価格も330円や550円と、110円の製品より高価になります。

「安いから」という理由だけで110円のアダプタを選ぶと失敗する可能性が非常に高いため、注意が必要です。

項目	DAC非搭載アダプタ	DAC内蔵アダプタ
価格目安	110円	330円〜550円
iPhone 16での利用	不可 (音が出ない)	可能
パッケージ表記	Type-C→3.5mm など ※形状変換のみ	DAC内蔵 スマホ用 など
内部構造	単純な配線のみ	変換用電子チップを搭載

ダイソーで買えるDAC内蔵アダプタはこれ

大手100円ショップのダイソーでは、iPhone 16で使えるDAC内蔵の変換アダプタが販売されています。

2025年9月現在、主に330円で販売されている製品がiPhone 16に対応しているようです。

パッケージに「for Smartphone」や「デジタル信号をアナログ信号に変換」、「リモコンマイク対応」といった記載がある製品を選びましょう。

また、ダイソーではUSB-C端子に直接接続できる有線イヤホンも550円で販売されています。

変換アダプタを介さずに直接接続したい場合は、こちらのイヤホンも選択肢になりますね。

音質は値段相応ですが、SNSでは「550円にしては意外と良い」といった声も見られます。

ただし、店舗によって在庫状況は大きく異なるため、見つからない場合は店員さんに確認してみるのがいいでしょう。

ダイソーの店舗にない場合は、公式オンラインストアで探してみるのも一つの手です。

セリアやキャンドゥの製品ラインナップ

セリアやキャンドゥでも、iPhone 16で使える変換アダプタを探すことは可能です。

ダイソーと同様に、選ぶべきは「DAC内蔵」と明記された330円以上の製品です。

セリアでは白や黒のシンプルな変換アダプタが、キャンドゥでは少し長めのケーブルタイプのアダプタが見つかることが多いようです。

USB-Cからイヤホンジャックと充電ポートの2つに分岐するタイプの製品も販売されていることがありますが、充電しながらの使用はノイズの原因になったり、OSのアップデートで使えなくなったりするリスクがあるため、あまりおすすめはできません。

特にAppleの認証を受けていない安価な分岐アダプタは、iPhone本体に負荷をかけてしまう可能性もゼロではないため、避けた方が賢明でしょう。

シンプルに音声変換機能のみを持つ製品を選ぶのが、失敗しないためのコツと考えてOKです。

100均アダプタの音質やマイク性能

100均で買えるDAC内蔵アダプタを使えば、iPhone 16で音楽を聴くことは確かに可能です。

しかし、音質については価格相応で、Apple純正品やオーディオメーカーの製品と比べると、どうしても見劣りしてしまいます。

具体的には、音が全体的にこもって聞こえたり、高音域のクリアさが失われたり、低音がぼやけて聞こえたりする傾向があります。

音楽をじっくり楽しむというよりは、「移動中に動画の音声をとりあえず聞きたい」「語学学習で音声を聞き取りたい」といった用途に向いているでしょう。

また、マイク付きのイヤホンを接続した場合、製品によってはマイクやリモコンが機能しないこともあります。

イヤホンジャックの規格（CTIA/OMTP）の違いが原因で、iPhoneがマイクを正しく認識できないことがあるためです。

通話やオンライン会議で使いたい場合は、パッケージの注意書きをよく読んで、「マイク・リモコン対応」と明記されている製品を確実に選ぶ必要がありますね。

iPhone 16と100均イヤホンの賢い付き合い方

ここからは、100均のイヤホン関連製品のメリットや注意点を踏まえ、iPhone 16と賢く付き合っていくための方法を解説します。

100均製品はあくまで緊急用と割り切り、毎日使うのであれば信頼性の高い製品を選ぶのがおすすめです。

100均製品のメリットと注意点

100均でイヤホン変換アダプタを購入する最大のメリットは、何と言ってもその安さです。

330円や550円という価格は、急な出張でイヤホンを忘れた時や、使っていたアダプタが断線してしまった時など、緊急時にはまさに救世主となります。

とりあえず音を聞くための手段を、非常に安価に確保できるのは大きな魅力でしょう。

一方で、注意点としては、やはり耐久性の低さが挙げられます。

毎日抜き差ししていると、ケーブルの根元が断線したり、接続が不安定になったりすることがあります。

また、Appleの認証を受けていない製品がほとんどのため、将来的なiOSのアップデートで突然使えなくなるリスクもゼロではありません。

実際に、過去のOSアップデートで安価な非認証アクセサリーが使えなくなった事例は多数報告されています。

安さに惹かれて何度も買い替えることになるなら、結果的に高くついてしまう可能性も考えられますね。

メリット	デメリット
価格が圧倒的に安い（330円〜）	耐久性が低い場合がある
緊急時にすぐ入手しやすい	音質は値段相応
とりあえず音を聞く目的なら十分	マイク等が使えないことがある
	OSアップデートで非対応になるリスク

常用ならApple純正やAnker製がおすすめ

もしiPhone 16で毎日快適に音楽を楽しみたいのであれば、100均製品ではなく、Apple純正品や信頼できるサードパーティ製の製品を選ぶのがおすすめです。

Appleが販売している純正の「USB-C-3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」は、1,380円（税込）で購入できます。

100均製品と比べると価格は上がりますが、安定した動作とクリアな音質が保証されており、安心して長く使うことが可能です。

また、スマートフォンアクセサリーで定評のあるAnkerからも、同様の変換アダプタが販売されています。

Ankerの製品は耐久性の高いナイロン編みのケーブルを採用していることが多く、純正品と同等かそれ以上の品質を期待できるでしょう。

Anker製品の多くはAppleのMFi認証（Made for iPhone）を取得しており、OSアップデート後も継続して使える安心感があります。

数百円の差で安心と快適さが手に入るため、日常的に有線イヤホンを使う人は、最初からこれらの製品を選ぶのが賢い選択と言えそうです。

ライトニング端子イヤホンからの移行

iPhone 14以前のモデルを使っていた人の中には、Apple純正のライトニング端子のイヤホン（EarPods）を持っている人も多いでしょう。

残念ながら、iPhone 16の接続ポートはUSB-Cに変更されたため、これらのライトニング端子のイヤホンを直接接続することはできません。

市場には「USB-Cからライトニング（メス）へ変換する」アダプタも存在しますが、音声出力に対応している製品は非常に少なく、動作も不安定なことが多いです。

AppleのMFi認証を受けていない製品がほとんどで、せっかく購入しても使えなかったり、すぐに壊れたりする可能性が高いのが実情です。

そのため、愛着のある古いEarPodsを活かすことを考えるよりも、素直にUSB-Cに対応したイヤホンや変換アダプタを新たに購入する方が確実でおすすめです。

緊急時にコンビニで買えるモデル

出先で急にイヤホンが必要になった場合、100円ショップが近くにないこともあるでしょう。

そういった場面では、コンビニエンスストアも選択肢の一つになります。

セブン-イレブンやファミリーマート、ローソンなどの大手コンビニでは、オリジナルのイヤホンや、エレコムなどの国内メーカー製のイヤホン・変換アダプタが販売されています。

価格は1,000円〜2,000円程度と100均よりは高くなりますが、その分、品質や耐久性はある程度信頼できます。

特にエレコムなどの製品はDACを内蔵し、パッケージに「iPhone対応」と明記されているものが多いため、緊急時でも安心して購入できますね。

ちなみに、セブン-イレブンではApple純正イヤホンが購入できるので、緊急時の選択肢にありですね。

深夜や早朝など、家電量販店が閉まっている時間帯でも入手できるのがコンビニの大きな強みです。

iPhone 16で100均イヤホンを賢く使う総括

今回は、iPhone 16で100均のイヤホンを使うための選び方や注意点について解説しました。

結論、100均製品は選び方さえ間違えなければ使えますが、あくまで緊急用と割り切り、常用するならApple純正品などを選ぶのがおすすめです。

iPhone 16で有線イヤホンを使いたいけれど、どの変換アダプタを買えば良いか迷っていた方は、今回の解説を参考にしてみてください。

まずはご自身の使い方（毎日使うのか、たまにしか使わないのか）を考え、緊急用ならダイソー、常用するならApple純正品といったように、最適な製品を選んでくださいね。