楽天モバイルが京都でつながらない原因とエリア確認方法

この記事では、楽天モバイルが京都でつながらない理由と、誰でも試せる具体的な対策について詳しく解説します。

京都で楽天モバイルを使っていると、今日だけ急にiPhoneの電波が圏外になった、アンテナは立っているのに通信できない、と感じる方も多いのではないでしょうか。

特にビルが密集する市街地の室内や屋内、京都駅の地下街や地下鉄の電車内、多くの人がスマホを使い始める昼休みなど、特定の状況で電波が悪い、楽天回線エリアなのに回線が遅いといった問題もよく聞かれますね。

結論、楽天モバイルは楽天モバイルのエリアとパートナー回線であるKDDIのローミングエリアの両方に対応していれば、京都でも快適に利用できる可能性が非常に高いです。

楽天モバイルはサービス開始当初は通信エリアが狭くゴミ回線と言われることもありましたが、パートナー回線が無制限化やプラチナバンド提供開始と、通信環境は数年前とは比べ物にならないほど改善されています。

ただし、プラチナバンドのエリアはまだ限定的で、自宅の電波改善で2万円がもらえるといった過去のキャンペーンも現在は行われていません。

もし2つのエリアを確認しても圏外になってしまう場合は、無理に使い続けるよりも解約してワイモバイルなど安定した通信品質のキャリアへ乗り換えるのがおすすめです。

楽天モバイルの契約を迷っている方や、現在の電波状況に不満がある方は、この記事を参考に2つのエリアの確認とご自身でできる対策を試してみてくださいね。

楽天モバイルが京都でつながらない主な理由

まず、楽天モバイルが京都でつながらない、または繋がりにくいと言われる主な理由について見ていきましょう。

楽天モバイルの電波品質はサービス開始当初に比べて大幅に改善されていますが、ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアとは保有する電波の特性が異なるため、特定の場所や状況で繋がりにくさを感じることがあります。

楽天モバイルの繋がりにくい理由とは

楽天モバイルが繋がりにくい最大の理由は、主に使用している電波の周波数帯、通称「バンド」の特性にあります。

楽天モバイルの自社回線は、主に「バンド3」と呼ばれる1.7GHz帯の電波を利用しており、高速通信が得意な反面、障害物に弱いという性質を持っています。

電波は周波数が高いほど直進性が強くなり、低いほど障害物を回り込んで届きやすくなります。

そのため、バンド3はコンクリートの壁や建物などの障害物に遮られやすく、特に京都のような建物が密集しているエリアの屋内や地下など、奥まった場所では電波が著しく減衰してしまうのです。

周波数帯	特徴
1.7GHz帯 (バンド3)	・楽天モバイルの主力 ・高速だが障害物に弱い ・屋内に届きにくい
700MHz-900MHz帯 (プラチナバンド)	・大手キャリアの主力 ・速度は中程度 ・障害物に強い ・屋内や地下にも届きやすい。

大手3キャリアが屋内や山間部にも強い「プラチナバンド」を主力として全国に網の目のように整備しているのに対し、楽天モバイルのプラチナバンド整備はまだ始まったばかりなのが、繋がりやすさの体感として大きな違いを生んでいると考えてOKです。

過去にゴミ回線と言われ解約した人も

楽天モバイルはサービス開始当初、自社の基地局が非常に少なく、人口カバー率を補うために多くのエリアをパートナーであるauの回線に頼っていました。

当時は「ローミング」と呼ばれるパートナー回線のデータ容量が月に5GBまでに制限されていたため、楽天回線に繋がっているつもりが、気づかないうちにパートナー回線に切り替わっており、月末を待たずに通信速度が最大1Mbpsに制限されてしまうユーザーが続出しました。

自社回線エリアもまだまだ狭かったため、「すぐ制限がかかる」「エリア内なのに繋がらない」といった不満の声が広がり、一部ではゴミ回線とまで言われ、短期間で解約してしまう人も少なくなかったようです。

しかし、2023年6月1日に「Rakuten最強プラン」が開始されたことで状況は一変。パートナー回線のデータ容量が無制限となり、通信制限の心配はなくなりました。

昔のイメージで楽天モバイルを敬遠している方もいるかもしれませんが、現在の楽天モバイルは当時とは全く異なるサービス内容になっています。

古い情報や評判を鵜呑みにせず、今のサービス内容で判断することが大切ですね。

楽天回線エリアだと回線が遅いのか

楽天回線エリア内なのに回線が遅いと感じる場合、いくつかの原因が複合的に絡んでいると考えられます。

一つは、繰り返しになりますがバンド3の電波が建物などで遮られ、スマホが十分に電波を掴めていないケースです。

スマホ画面のアンテナピクトは4本すべて立っていても、電波の「強度」はあっても「品質」が低い状態では、通信速度は大きく低下してしまいます。

もう一つの大きな原因は、利用者の急増にインフラの増強が追いついていない可能性です。

楽天モバイルの契約回線数は2024年に入ってから急増し、800万回線を突破しました。

特定の時間帯や場所、例えば多くの人がスマホを利用するお昼休みや夕方の通勤時間帯、京都駅や四条河原町といったターミナル駅・繁華街周辺では、一つの基地局に多くのユーザーが接続するため、回線が混雑して通信速度が低下することがあります。

なぜ地下で繋がらない・電車内で遅いのか

京都の地下鉄（烏丸線・東西線）やポルタといった地下街、または走行中の電車内で楽天モバイルが繋がらない、または遅い原因も、主に電波の特性と基地局の整備状況によるものです。

地下空間は地上からの電波が非常に届きにくく、障害物に弱いバンド3では安定した通信を確保するのが物理的に困難です。

プラチナバンドの整備や地下専用の基地局設置が進めば改善が見込まれますが、現状ではまだ多くの地下エリアが課題を抱えています。

また、高速で移動する電車内では、スマホが接続する基地局を次々と切り替える「ハンドオーバー」という処理が絶えず発生します。

これはスマホが次の基地局へ通信をバトンタッチする処理ですが、基地局の整備が密でないエリアでは、バトンタッチがスムーズに行われずに通信が途切れたり、不安定になったりすることがあります。

昼休みに繋がらないのは通信が集中するから

お昼休み（12時〜13時頃）に通信速度が著しく低下する、あるいは繋がりにくくなるのは、多くの人が一斉にデータ通信を行うことでネットワークが混雑する「輻輳（ふくそう）」が原因です。

特に烏丸御池や四条烏丸周辺のオフィス街では、休憩時間になった途端に多くの人が動画視聴やSNS、ニュースサイトの閲覧を始めるため、周辺の基地局にアクセスが集中し、通信速度が低下します。

大手キャリアは複数の周波数帯を束ねて通信を高速化・安定化させる「キャリアアグリゲーション」という技術に対応していますが、楽天モバイルが利用できる周波数帯はまだ限られています。

そのため、いわば車線が少ない道路に車が集中するような状態になりやすく、混雑の影響を受けやすい傾向にあります。

対策として、動画コンテンツはWi-Fi環境であらかじめダウンロードしておく、音楽はオフライン再生を利用するなど、データ通信のピークを避ける工夫が有効です。

楽天モバイルが京都でつながらない時の対策

ここからは、楽天モバイルが京都でつながらない、または電波が悪いと感じた時に試せる具体的な対策を見ていきましょう。

端末の簡単な設定変更で改善することもありますし、今後のサービス改善に期待できるポイントもあります。

また、どうしても改善しない場合の最終手段についても解説しますね。

今日繋がらない・iPhoneで繋がらなくなった時

今日に限って突然繋がらなくなった、使っていたiPhoneが圏外になった、という場合は、まず楽天モバイルの公式サイトや公式X（旧Twitter）で通信障害の情報が出ていないか確認しましょう。

大規模な通信障害が発生している場合は、復旧を待つしかありません。

障害情報がない場合は、端末の一時的な不具合である可能性が高いです。

以下の対処法を上から順番に試してみてください。

これらの操作で改善することがほとんどなので、慌てずに一つずつ試してみましょう。

電波あるのに繋がらない時の室内・屋内対策

スマホの画面上ではアンテナがしっかり立っているのに、なぜかインターネットに繋がらない、という症状は室内や屋内で起こりがちです。

これは電波を掴んではいるものの、電波が弱すぎて安定したデータ通信ができていない状態だと考えられます。

電波が弱いと感じたら、まずは電波が入りやすい窓際に移動してみましょう。

少しでも屋外に近い場所に移動するだけで電波状況が改善し、快適に通信できるようになることがあります。

それでも改善しない場合、特に自宅での利用がメインで光回線などの固定インターネット環境があるなら、「Rakuten Casa」という小型室内アンテナを設置するのが非常に有効な対策です。

項目	内容
メリット	・自宅の電波状況が改善される ・レンタル料無料 ・事務手数料無料
デメリット	・対応する光回線などのインターネット環境が必須 ・稼働させるための電気代が自己負担 ・設置場所の変更や電源OFFに制約

Rakuten Casaは自宅のインターネット回線を利用して、室内に楽天回線の小さな基地局を作る装置です。

利用には楽天モバイルが指定するインターネット回線を契約しているなどの条件がありますが、自宅での電波の悪さに悩んでいる方は、公式サイトの専用フォームから電波改善・調査依頼を申し込んでみるのがいいでしょう。

自宅の電波状況を楽天モバイルに伝えることで、Rakuten Casaの設置を案内してもらえる可能性があります。

プラチナバンドはいつから？京都のエリアは

楽天モバイルの繋がりやすさを全国的に、そして抜本的に改善すると期待されているのが「プラチナバンド」の導入です。

プラチナバンドは700MHz〜900MHz帯の低い周波数帯の電波で、障害物を回り込みやすく、これまで楽天モバイルの弱点とされてきた建物の中や地下にもしっかりと届きやすい特性を持っています。

楽天モバイルでは、総務省からの割り当てを受け、2024年6月末からバンド28（700MHz帯）のプラチナバンドの提供を順次開始しました。

しかし、2025年9月現在、プラチナバンドの提供はまだ東京都内など都市部の一部基地局から始まった段階で、全国をカバーするにはまだ数年の期間が必要になると見られています。

京都府内での具体的なプラチナバンド対応エリアについても、まだ詳細な情報は公開されていません。

今後、まずは人口が密集する京都市内の中心部（四条烏丸、河原町周辺など）から整備が進められると予想されます。

楽天モバイル公式サイトのエリアマップでプラチナバンドの対応状況が更新されていくと考えられるので、今後のエリア拡大に期待しつつ、定期的にチェックしてみてくださいね。

自宅の電波改善で2万円もらえるって本当？

過去に、楽天モバイルではサービス開始初期のエリアカバーを補完し、ユーザー満足度を上げる目的で、「Rakuten Casa」を設置すると20,000円相当のキャッシュバックがもらえるキャンペーンを実施していたことがあります。

しかし、残念ながら2025年9月現在、楽天Casaの設置によるキャッシュバックキャンペーンは実施されていません。

インターネット上で「電波改善で2万円もらえる」といった情報を見かけることがあるかもしれませんが、古い情報である可能性が極めて高いので注意が必要です。

現在、楽天モバイル公式サイトではそのようなキャンペーンは一切告知されていません。

現在は、先ほど紹介した通り、Rakuten Casa本体のレンタル料や事務手数料が無料で利用できるサービスとなっています。

キャッシュバックはありませんが、自宅の電波状況を無料で大幅に改善できるのは大きなメリットです。

自宅で楽天モバイルが繋がりにくくて困っている方は、過去のキャンペーン情報に惑わされず、現在の無料レンタルサービスとしてRakuten Casaの利用を検討してみる価値はあるでしょう。

楽天・パートナー両方対応エリアなら快適に

ここまで様々な対策や今後の見通しを解説してきましたが、現時点で京都で楽天モバイルを快適に使うためには、あなたの生活圏が楽天モバイルの自社回線エリアとKDDIのローミングエリアの両方に対応しているかを確認しましょう。

楽天の自社回線（バンド3）が屋外での高速通信を担い、パートナー回線であるauのプラチナバンドが屋内や地下など、楽天の電波が届きにくい場所をカバーしてくれます。

この2つエリアの両方に対応しれいれば、京都でも楽天モバイルは快適に使えます。

楽天モバイル公式のパートナー回線エリアマップは自社回線とKDDI回線の判別不能です。上記それぞれのサイトでエリアを確認してください。

これから楽天モバイルへの乗り換えを検討している方は、契約前にこの2つのエリア確認を必ず行い、ご自身の利用環境に合っているかを見極めましょう。

結論｜楽天モバイルが京都でつながらない方へ

楽天モバイルが京都でつながらないと悩んでいる方は、まず今回紹介した「機内モードのON/OFF」や「端末の再起動」といった対処法を試してみてください。

多くの場合、端末の一時的な不具合はこれらの操作で改善する可能性があります。

それでも改善しない場合、またはこれから契約を考えている方は、楽天モバイルの自社回線エリアとKDDIのローミングエリアの確認が不可欠です。

あなたの行動範囲が両方のエリアに対応している場所であれば、多くの場合で快適に利用できるでしょう。

あなたの状況	おすすめのアクション
これから契約を検討中	まずは「2つのエリア」を確認。エリア内なら契約を前向きに検討。
現在利用中で電波が悪い	今回紹介した対処法を試す。ダメなら「2つのエリア」を再確認。
2つのエリアを確認して圏外	無理せずワイモバイルやUQモバイルなど他社への乗り換えを検討。

もしエリアを確認しても対応していなかったり、電波状況にどうしても満足できなかったりする場合は、無理に使い続けるよりも、ソフトバンク回線で安定しているワイモバイルや、au回線で高品質なUQモバイルといった、通信品質に定評のある他の格安SIMへの乗り換えを検討するのがおすすめです。

ご自身の利用環境や何を重視するかに合わせて、最適な通信キャリアを選びましょう。

まとめ｜楽天モバイルが京都でつながらない時の最終結論

今回は、楽天モバイルが京都でつながらない件について解説しました。

結論、楽天モバイルを京都で快適に使うなら、契約前に楽天モバイルの自社回線エリアとKDDIのローミングエリアの両方を確認することが最も大切です。

楽天モバイルの契約で失敗や後悔をしないためには、契約前のエリア確認が全てと言っても過言ではありません。

今回の解説を参考に2つのエリアマップをしっかり確認し、ご自身の生活圏が対応しているかチェックしてみてくださいね。

エリア内に問題がなければ、データ無制限を格安で使える楽天モバイルは非常にコスパの高い選択肢になります。

楽天モバイル公式サイトから、ぜひ申し込みを検討してみましょう。